金融用語大辞典 気になる金融用語を解説
金融用語には耳慣れない言葉が数多くあります。
この「金融用語大辞典」では、よく使われるローンやキャッシングの金融用語について
わかりやすく丁寧に解説しています。
複利
- 読み方:ふくり
- 金利の計算方法は、1.資金の貸借期間に比例して、元金に対して単純に単位期間の利率を計算する「単利」と、2.一定期間(例えば半年、1年)ごとに、発生利率を元金に組み込んでいく「複利」(「重利」ともいう)に大別されます。複利方式では、利率部分の再投資を考慮しない単利に比べ、期間が長くなるほど利回りが高くなります。算出方法は、「元利合計=元金×(1+利率)期間」であるが、計算が複雑なため、通常は利率、利払い回数別に複利の利回りが表示された「債権利回り表」が用いられます。金銭消費貸借契約においては、「1年以上未払いで、しかも催促してもなおかつ返済のない場合のみ、利率を元金に組み込める」(法定重利=民法 405条)として、複利計算に制限を加えています。一般に「複利」は金銭消費貸借契約ではあまり存在しないが、預貯金や各種金融商品では珍しくありません。代表的なものに、郵便局の定額貯金、銀行の期日指定定期預金、中期国債ファンド(中国ファンド)などがあります。